リムテープリムセメントチューブラータイヤ交換方法
2018/05/07
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決戦用ホイールZIPPのタイヤ交換を実施しました。
使用道具:
リムセメント(パナレーサー)
VIVAリムセメントクリーナー
ホームセンターで購入したアセトン
装着タイヤ:コンチネンタル コンペティション チューブラー
目次
チューブラータイヤ交換手順
①タイヤをはがす
②リムを綺麗に清浄する
③タイヤを伸ばす(ホイールになじませる)※2~3日程度放置する
④タイヤとリムにセメントを塗布し、土台を作る
⑤シーラントを注入
⑥タイヤとリムにセメントを塗布し、タイヤをはめる
⑦タイヤのセンター出し ★一番重要な工程★
①古いタイヤをはがす
普段使いとして再利用しないので、切断します。
チューブラータイヤのふんどし(貼りつける面の中心部)がはがれないようにタイヤをはがすと再利用も可能です。
ロードバイク豆知識
ふんどしには接着剤がのりやすいよう加工が施されています。
ふんどしを剥離させなければ、決戦用で使用したタイヤを練習用として普段使いのチューブラーホイールに付けかえる方もいます(現在、練習用としてはクリンチャーホイールが一般的ですが)。
あとはタイヤをひきはがします。
はがすきっかけを作るために、リムセメントクリーナーでセメントを溶かします。
きっかけができたら、そのままひきはがせます。
リムセメントは完全な接着を行わないことで、接着性能を高めているらしいので、そこまで苦労しないはずです。
※瞬間接着剤みたいに完全に接着すると、結局のところ接着性能が落ちてしまうとのことです。
あくまで慎重にはがすのがベターです。
力一杯、ガッとはがすとホイールのカーボン繊維もはがれてしまうことがあります。
②リムを綺麗に清浄する
はがれたら、汚くなったホイールリムを綺麗にしていきます。
このときホームセンターで購入したアセトンでセメントの残滓(残りかす)を除去していきます。
※VIVAセメントクリーナーという有機塩素系溶剤が売っています。
しかし、注意事項でカーボンホイールには使用してはいけないみたいです。カーボンを溶かす??痛める??らしいです。今回はきっかけづくりのために少量使用しました。
使用回数が少ない決戦ホイールはセメントクリーナーでリムを除去する回数なんてそこまでないので、あんまり気にする必要ないかもしれませんが。
ZIPPホイールはアセトンやイソプロピル・アルコールで清浄するのがよいと説明書に書かれています。
綺麗になりました。
ちなみにリムテープ(チューブラーテープ)を使用している方は、ドライヤーの熱をあてるとテープが溶けて、清浄しやすくなります。
③タイヤを伸ばす(ホイールになじませる)※2~3日程度放置する
チューブラータイヤをはめやすくするために、接着剤(セメント)がない状態で取りつけ、タイヤを引き伸ばします。
特にTUFOチューブラータイヤ、コンチネンタルチューブラータイヤはかなり硬いので、事前の引き伸ばしは必須です。
これで2~3日程度ホイールになじませます(タイヤを引き伸ばします)。
ワンポイントアドバイス
リムテープ(チューブラーテープ)を使用する場合はTUFOやコンチネンタルのタイヤでもすぐに取りつけても大丈夫です(引き伸ばし不要)。これはリムテープだとセンター出しが容易だからです。リムセメントは時間との勝負なので、センター出しが上手く出来なかったら終わりです。
しかし、リムテープはセンター出しが終わってから、貼付作業に入るのでじっくり時間が取れます。
でも、チューブラータイヤをホイールになじませるほうがホイールにはめやすいため作業効率が良く、チューブラータイヤ交換の練習にもなるのでオススメです!
ロードバイク豆知識
センター出しとは、リムのセンター(中央)に対して左右均等にきっちりとタイヤをはめることです。ホイールの正面に立ち、ホイールを回転させた場合、左右均等にタイヤがはまっていると左右対称に綺麗にタイヤが回ります。ホイールを回転させたときタイヤがぐねっている場合はタイヤを軽くこじって修正します。
一般的に高級タイヤと言われるハイグレードなタイヤはセンター出しが容易で、練習用の比較的手軽な値段のタイヤはセンター出しが難しいと言われています。
さて、今回のチューブラータイヤは決戦用タイヤとして有名なコンチネンタルコンペティションです。
めちゃくちゃ硬いと有名なコンチネンタルです。とういうか、ワンサイズ小さいんじゃないかと思うほど伸びないです。
苦労してなんとかはめられました。
1日程度置いて、タイヤをなじませました(説明書には72hと書かれていますが)。
まずは、コンチネンタルコンペティションチューブラータイヤの説明書を確認します。
アルミニウム製リムの説明書
カーボン製リムの説明書
アルミニウム製リムとカーボン製リムとの違い
リムにセメントを塗布するかどうか。
・アルミニウムはリムにセメントを塗布する
・カーボンはリムにセメントを塗布しない
ロードバイク豆知識
タイヤがはがれあわや落車!?
2016年のツールドフランスでも、たしかダウンヒルでロットNLユンボ(ビアンキ)の選手が不自然な落車をしていました。
解説の方いわくチューブラータイヤがはがれて落車したのではないかとのこと。
特にダウンヒルではブレーキをかけるために摩擦熱によりホイールが高温になり、セメントが溶けだしタイヤがはがれることがあるらしい。でもこれはかなりレアケースです。
特にチューブラーテープはセメントに比べて熱に弱いとのこと(だから清浄のときドライヤーで溶かす)。
④タイヤとリムにセメントを塗布し、土台を作る
タイヤがはがれないために、事前にチューブラ―タイヤのふんどしとホイールのリムにセメントの土台をつくることが重要になってきます。
チューブラータイヤのふんどし全周とホイールの全周にセメントを塗布して1日置いときます。
でも、今回使用したリムセメント(パナレーサー)は速乾性なので、数時間も経てば土台が完成です(カーボンホイールはチューブラータイヤのふんどしだけに土台をつくったほうがいいかもしれません※説明書から類推するに)。
ホイールになじませたタイヤをはがし、セメントをチューブラータイヤに塗布してはめていきます。
タイヤのはめ方はYOUTUBEにたくさん動画があるので、参考になると思います。
⑤シーラントを注入
パンク予防としてシーラントを注入します。
ロードバイク豆知識
シーラントとは??
タイヤに穴があいたとしても、勝手に穴をふさぐ優れもの
※ただし大きすぎる穴は塞ぎきれません。
このノーチューブは注射器を使用せずとも、スムーズにシーラントをバルブから注入できます。
注入前に容器をしっかりと振って液を撹拌させます。
量は前後で30mlを目安で注入します。
シクロクロスやロングライド(1週間とか)では前後輪それぞれに1本すべて使うこともあるらしいですが。
ロードバイク豆知識
ガチのクライマーのチューブラータイヤはシーラントなし、リムセメントで攻めるらしいです(軽量化ですね)。
チューブラーテープとリムセメントはチューブラーテープのほうが若干重いらしい。
さて、シーラント注入が終わったら、軽く空気を入れてシーラントがタイヤにまんべんに行き渡るように回転させます。
シーラントの取り扱いと注意事項
注意点①
タイヤの空気を入れる際に、必ずバルブ位置を上方に固定して空気を入れてください。下の位置で空気を入れるとシーラントが噴出してバルブを塞いでしまう恐れがあります。
注意点②
空気を入れる際にコンプレッサーやCO2ボンベは使用しないでください。
上記の方法で空気の充填を行うと、内部で固まってしまいます。
もちろんフロアポンプはOKです。
注意点③
空気を抜く際は少しずつ慎重に抜いてください。一気に空気を抜くとパンクをしたと勘違いし、バルブ元のチューブ内部で固まってしまいます。
⑥タイヤとリムにセメントを塗布し、タイヤをはめる
リムセメントをタイヤに塗布して、ホイールにはめていきます。
タイヤをなじませましたが、まだまだ硬い笑。
⑦タイヤのセンター出し
でもなんとか、はめることができました。センター出しもなんとかできました。
一安心です。
チューブラーリムセメントの最も重要な部分がセンター出しなのでここさえ押さえればなんとかなります。ただただ時間との勝負です。
ちなみに、タイヤによっては回転の向きを指定しているチューブラータイヤ(ビットリア コルサ シリーズ)もあるので、そこは確実に確認ください。タイヤに進行方向のやじるしマークがついています。
コンチネンタルは回転の向き指定はなかったです。
あと、タイヤの側面にロゴがあると思うのですが、片面しかロゴがないタイヤもあるので、ロゴを揃えると見栄えが良くなります(当方はスプロケット側で統一しています※ビットリアコルサEVOの場合)。
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