ロードバイクのあれこれ

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ロードバイクメンテナンスBBグリスアップ異音解消

      2018/12/29

 

By: Mad House Photography

 

ロードバイクのBBメンテナンス(グリスアップ)

ロードバイクのBB付近から異音、音鳴りがしたので、レース前のメンテナンスも兼ねてBBのグリスアップと洗車を行いました。

出来るだけ詳しく記載しますので、同じ悩みで困っている人の参考になれば幸いです。

ちなみに僕はとても不器用です。。まあ、あきらめなければ不器用でもなんとかなるので心配いりません。

ロードバイクのBB付近の異音、クリック音、音鳴りの原因!?

結論から言うと、右側のBBのグリスが少なくなっていたために発生していたと思われます(たぶん)。

ということで、グリスアップを実施すると異音、音鳴りは解消されました!!

 

ロードバイクBBの症状

踏みこむ時にBB付近からパキパキ、パチパチという異音、クリック音、音鳴りが発生。

トルクを掛けなければほとんど異音はしない。クランクの逆回転でも異音なし。

パフォーマンス的には大きな問題はないが、うるさくストレス大

考えられる可能性

  • BB下のワイヤーの干渉、摩擦
  • チェーンリングの固定ネジの緩み
  • ペダルの取りつけネジの緩み
  • タイヤチューブのバルブナット締め付けが不十分でバルブとリムが干渉している
  • BBの劣化、グリス切れ
  • BBとフレームの間に砂やごみが入っている

BBの異音、クリック音、音鳴りの原因を探す

考えられる原因を1つずつ潰していきました。

・BB裏ワイヤーの出入り口での干渉、摩擦→この部分に潤滑油(チェーンオイル)を塗布する

※意外とこの部分は摩擦になっており、定期的にオイルをさす必要があるらしい(メンテナンスブック参照)

・チェーンリングの固定ネジの緩み→締め直す

・ペダルの取りつけネジの緩み→締め直す

・タイヤチューブのバルブナット締め付けが不十分でバルブとリムが干渉している→締め直す

 

・BBの劣化、グリス切れ

 

 

・BBとフレームの間に砂やごみが入っている

 

※赤文字はクランクを取り外し、BBの様子を実際に見ないといけません(チェーンリングもですが)。

結局、赤文字以外ではBB付近の音鳴りはなくならいので、BBに原因があるとあたりをつけました。

閑話休題

ロードバイクメンテナンスをショップに頼むのと自分でするのとでは

<メリット>

  • お金の節約
  • ロードバイクの知識が増える
  • ロードバイクにとっつきやすくなる(←これ重要)

何かトラブルがあってもまずは自分で考えて行動できるようになるはずです。

<デメリット>

  • あくまで素人クオリティーなので安心安全の部分が心配

※でも、安心安全をすべて他人に任せるのも逆に危ないと思います。

話しは戻りますが、今回のメンテナンスでは

ショップでメンテナンスした場合

メンテナンス費用

だいたい3000円~5000円(グリスアップだけで)

メンテナンスにかかる時間

1~2日(繁忙期ではそれ以上かかるかも)※すぐにやってくれるところもあり

自分でメンテナンスした場合

メンテナンス費用

ゴムハンマー100円、10mmアーレンキー130円、グリス1300円、油汚れ除去クリーナー(チェーンクリーナー)1500円

※グリスは部品の固着を防止するためBB以外にも使用可能であり、1度購入するとグリス量が多いのでかなりの期間使えます

合計 3030円 僕の場合グリスと油汚れ除去クリーナーはすでに持っていたので実質230円です笑。

メンテナンスにかかる時間

1~2時間、慣れたら30分もかからない

悪質なショップでは原因探しに手間を掛けたふうに装ってこっそりと料金上乗せされるかも笑(ロードバイクいじってない人は疑問も持てないし)。

それにロードバイクを預けるとなったらその期間はトレーニングできないし。

実際にBBの音鳴り問題は解決が難しいという風にショップの方は言っていましたが、正直僕はほとんどがネジの緩み、ゴミや汚れがBBに入った、グリス関係だと思います笑。だってBBなんてどこかにぶつけたりすることないし、ちゃんと組み上げていれば結局上記の原因しかないと思います。
※あくまで僕の見解です

では、クランクを外してBBの様子を見ていきます。

 

※以下のBBグリスアップはあくまで素人が行ったものですので、ご参考までにお願いします※

 

<当ロードバイクパーツの詳細>

クランク:FSA Gossamer BBright

BB:FSA PF-30(プレスフィットBB30)

fsa_200-3112

いろいろ調べるとFSA製品は異音や音鳴りがしやすいみたいです笑。

同じ悩みを持っている方が結構いました。

FSAクランクの外し方

<必要な道具>

  • 10mmアーレンキー or 8mmアーレンキー
  • ゴムハンマー(100円ショップで購入)

作業を始めるにあたり、工具を見ると8mmまでのアーレンキーはそろっていますが、10mmのアーレンキーがないやん!?となり、直ぐに近くのホームセンターに買い出しに行きました。130円くらいの短い安物しかバラで売っていなかったので、それを購入。でもまったく問題なく使用できました。

 

※8mmと10mmのアーレンキーを持っていない人※
時々、8mmのタイプがあるらしいので、わからない時はペダルを取りつけるクランク裏の穴(8mm)と作業をするクランクの穴(10mm or 8mm)の大きさを比較すれば、わざわざ必要のないアーレンキーを買うことにもならないと思います。

<FSAクランクの取り外し工程>

FSAのクランクの外し方は至ってシンプルです。

 

クランク左側に10mmのアーレンキーをぶっさして、反時計回りに回すことで外れます。力はいりますが固着していなければ、数秒~数十秒で済む作業です。

FSA クランク取り外し

<アーレンキーを下に向かって反時計回りに回すことで外れます>

10mmのクランク穴の周りに6か所くらい小さな穴があいていますが、これはキャップを固定するネジの役割を果たしており、このキャップは取り外してはいけません。この小さな穴も2mmの極細アーレンキーが使用でき、緩めるとキャップを取り外しできます。が、何度も言うように取り外してはいけません

また、このキャップが紛失している場合はクランクを取り外せないので、購入する必要があります

image(185)<6つ小さな穴があいているパーツがキャップ>

↓詳しい説明はここを参照ください↓

 

あとはゴムハンマーでシャフトをたたきながら右側のクランクを少しずつ外していきます。その際にチェーンをインナーにいれて外すことでスムーズに作業が行えます(事前にチェーンを外すことが最良です)。

左クランクには以下のように2つのパーツがかませてあります。

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(一番外側の波打つOリング型のゴムと内側のグレーOリング型のゴム)

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(内側のO型リングのゴム)

Oリング型パーツ類とキャップはすべてこじることで取り外せます。パーツの順番は記録(記憶)しておいてください。

参考までにパーツ順をまとめました。

クランクに取りつけられているパーツの順番まとめ

<左クランクのパーツ順>

王冠型のリテーナー※一番内側のパーツ

白いシールドカバー

FSAと刻印されたBBプラスチックカバー(黒)

グレーのOリング型ゴム

波打つOリング型のゴム※一番外側のパーツ

<右クランクのパーツ順>

王冠型のリテーナー※一番内側のパーツ

白いシールドカバー

FSAと刻印されたBBプラスチックカバー(黒)

白のOリング型ゴム※一番外側のパーツ

左クランクはこのようにグリスが塗っていました。

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★クランクを取り外してからの作業★

FSAと刻印されたBBのキャップをこじって取ると白いシールドカバー(写真の白いパーツ)が見えます。シールドカバーは先が細い棒を使用して慎重にこじって取り外してください(※汚れやゴミを防ぐ役割があるらしくキズが付くとそこから汚れやゴミが入ってしまうので。)

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僕は細い棒を一番細い精密ドライバーを使用しました。

作業工程が前後しましたが、

2枚のOリング型ゴムを取り外したら、ゴムハンマーでクランクのシャフトを叩きだします。

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これで右クランクも外れます。

左クランクを外して2枚のO型リングのゴムを取り、FSAと刻印されたBBのキャップもこじって外します。

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(右下にあるのがO型リングゴム2枚とFSA製のBBキャップ)

FSA製のBBキャップを外すと白いシールドカバーが見えます。

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思ったより、内部は綺麗です。

ロングライド中に雨に打たれたり、レースで雨の中を走ったことも数回あり、トライアスロンでのトランジションエリアが砂浜にあったりと砂やゴミが入る機会は多々あったので、意外でした。

内部に砂やゴミが入りこみ異音の原因となっていると思いましたが、どうやら違うようです。

さて次はチェーンリングの増し締めと汚れを落としました。

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チェーンリング自体滅多に外さないのでこの機会に綺麗にしました。

ロードバイクのBBグリスアップメンテナンス

では本命のBBカートリッジのグリスアップに挑戦です。

<必要な道具>

※以下は実際に僕が使用しているものです※

・油汚れ除去クリーナー

・グリス

↓新パッケージになりました↓

・ウエス(いらなくなった布)

・先が細い棒(一番細い精密ドライバー使用)

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このようにプラスチック製のリテーナーカバーがボールベアリング上にかぶさっています。

本当はBBを取り出したかったのですが、専用工具を持っていないので今回は断念。

当方のロードバイクBBの種類が圧入式(プレスフィット)型であるので、取り出すには専用の工具が必要です。

この工具でBBの取り外しと取り付けができます。が、値段が地味に高い笑。

今後、コンポやBB等のグレードアップの際に購入する予定です(グレードアップするのなら)。

てか、こんな特殊工具こそレンタルしたい笑。買っても使う機会なんて数回だし。

シマノ製BB(ホローテックⅡ)は取り外しに特殊な工具がいるっちゃいるけど値段は安いので、シマノが良かったと思いました笑。

BBグリスアップメンテナンスの全体工程

ここに文章①白いシールドカバーを取り外す

②ボールベアリング上にかぶさるリテーナーカバーを慎重にこじって取り出す
※コツがつかめず10分くらい格闘しました

③古いグリスをクリーナーでボールベアリングとリテーナーカバーを徹底的に綺麗にする

④金属ボールを均等に配置する

⑤たっぷりと新しいグリスをこれでもかというように塗布する

⑥リテーナーカバーをする

⑦はみ出たグリスを拭きとる

⑧白のシールドカバーを取り付けて終了

 

①白いシールドカバーを取り外します。

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王冠型のリテーナーカバーが見えました。

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(こちらは左のベアリングリテーナーカバー)

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(右のベアリングリテーナーカバー)

写真では全くわからないですが、クランクを抜いた時に右のリテーナーカバーからグリスが液状化したもの??が微量流れでていました

②ボールベアリング上にかぶさるリテーナーカバーを慎重にこじって取り出す

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さあ、ボールベアリングが見えました。

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③ボールベアリングとリテーナーカバーについた古いグリスをクリーナーで徹底的に洗浄し、④金属ボールを均等に配置してから

⑤たっぷりと新しいグリスをこれでもかというように塗布する

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あとははみ出たグリスを拭き取り、パーツを順番にはめれば完了です。

ロードバイクBBグリスアップでの注意事項

リテーナーカバーの取り扱い

リテーナーカバーはプラスチックでできており、時間が経つと経年劣化に伴い硬化して割れやすくなります。また、構造上かなり薄い部分があり、無理な力が加わるとひびが入ってしまう可能性があります(最悪、割れてしまう)。

このことを念頭に置きながら、取り出す際も取りつける際も慎重に作業を行ってください。

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ボールベアリング(金属ボール)の位置調整

洗浄後、金属ボールの位置がずれてしまいます
※金属ボール自体あまり動かないものなので、数個のボールが少し移動する程度です。

リテーナーカバーを取り付ける際は均等に配置しないとカバーがはまらないので、事前にだいたいボールの位置を均等に合わせます。

この作業を怠ると取り付け時にリテーナーカバーに無理な力が加わり、ひびが入る可能性あり。

金属ボールも傷をつけてはいけないので、移動させる金属ボールに少量のグリスを先に塗布し、さらに先が細い棒(一番細い精密ドライバー)にもグリスを塗り、慎重に力を加えると少しずつ動きます。

目視でだいたい均等にあわせると、グリスをたっぷりと塗布して、リテーナーカバーをします。

金属ボールの位置調整なしに、グリスを塗り付けるとボールの位置が把握しずらくなり、均等に配置することが困難になりますので注意しましょう。

左側のリテーナーカバーをするのに、30分くらいかかってしまいましたが(均等にボールを配置しなかったため泣)、右側では事前に均等にボールを配置したので5分くらいで出来ました笑。

クランクを取りつける前に固着防止、防錆対策のためにグリスをうすくシャフト全体、シャフトの先端、クランクの取りつけネジ部分(外にも内にも)に塗っておきます。

クランクの取りつけ

あとはクランクを取りつけるだけです。

チェーリング側のクランクには白色Oリング型のパーツがひとつ、10mm穴側のクランクは3枚のOリング型パーツがあります。

チェーンリング側のクランクを奥までしっかりとはめたあと(はまりづらい場合はゴムハンマーで軽く叩く)、Oリング型パーツを順番にはめていき、最後に10mmアーレンキーを時計周りにきつく回して終了です。

僕のゴッサマークランクはカーボンでもないので、力一杯回しても大丈夫ですが、カーボンクランクやったらパッキとかいくのかな~なんて笑(力がかかる部分は流石にカーボン製じゃないはずです)

トルクレンチがあれば、使用してください(参考:シマノ12~14Nm)。

以上でロードバイクの異音、クリック音、音鳴りは解消すると思います。

音の質がゴリゴリと何かを削るような音がした場合はBBを交換しないといけない可能性が高いので、グリスアップメンテナンスではなく交換をおすすめします。

どうやっても解消しない場合はショップへGO笑!!

では、快適なロードバイクライフを~

 

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