ロードバイクのあれこれ

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糖質制限で改善!マラソン腹痛の原因と対策

   

 

マラソンをしていて腹痛に襲われトイレに駆け込む人やレース直後にお腹を壊してトイレに行く人もいます。私もそのひとりです。

トイレに行くとタイムロスは当たり前ですが、やる気を削がれてしまいますよね。

そこで今回はマラソン時、耐えられない腹痛を防ぐための原因と対策、糖質と腹痛について考察をお伝えします。

ここでは時間が経てば収まる腹痛ではなく、トイレに行かなければ解決しないヤバイレベルの腹痛に焦点を当てます。

マラソンの腹痛の原因のひとつは寒さです。※ほかにも事前の食事内容やサプリメント摂取や服薬なども関係していますが、今回は寒さに絞ります※

マラソンシーズンは冬の寒い時期です。11月からは全国各地でマラソン大会が開催されます。

マラソンでは発汗によって衣類が濡れた中、風を受けることで徐々に長時間にわたって体温を奪われ続けることが腹痛の原因になります。寒さ耐性は人それぞれなので、寒さに強いランナー寒さに弱いランナーによって、腹痛の頻度や度合いも異なります。

マラソンと腹痛 その原因は腹部を冷やすこと

寒い環境下での長時間発汗によって濡れて冷たくなった衣類が身体に張り付き、少しずつ体温が低下。その影響で腹痛発生。

マラソンで腹痛にならないための対策① おすすめグッズ

速乾性の生地を着用する

マラソンにはおすすめ吸汗速乾性ウエアが最適です。

また、コンプレッションインナーを着用している場合は締め付け(インナーの圧迫)の影響で腹痛を発生させることもあるので注意が必要です。

寒さ耐性には個人差があり、速乾性の衣類でも長時間にわたるマラソンになると、やはりお腹を下してしまいます。

そんなときは

100円ショップのキッチン用品の銀色保温マット

銀色保温マットをお腹にあたる部分に切り取り、レースウエアの中に入れる。

この保温シートならお腹に入れるだけなので簡単ですし、暑くなればすぐに取り出し、すぐに捨てることも出来ます。

私はこれを少し応用し、レース中に捨てないのを前提にラップで巻き付け、固定しています。

>>田中啓子が欠かさない「100円ショップ」レース防寒対策アイテム

ラップを腹部に巻いて腹巻代わりにする

腹巻は基本的に綿素材が多く、汗を吸収するので、効果は薄いですが、ラップであれば汗を吸収しないので、保温性は抜群です。ただし、ランニング時にずれやすい点と取り付けと取り外しが面倒というデメリットがあります。

このようなマラソン・ランニングに特化した商品もあります!

>>ランナーが開発したスポーツ腹巻

その他としてラップと同じ考えで、ビニール製のジップロックを腹部にあてることで、少しでも保温する方法もあります。

まずはマラソン練習で使ってみて自分に合った腹痛対策を見つけてください。

マラソンで腹痛にならないための対策② 糖質制限で汗をかきづらい体質にする

糖質制限をすることで汗をかきずらい体質にすることができます※ここで言う糖質制限は完全制限ではなく、部分制限です※

汗をかくことははたして良いことなのだろうか?

汗をかくこと(発汗)は有酸素運動では良いことと盲信されています。

これは水分が体外に排出され、一時的に体重が減るため、ダイエットになっているとの勘違いから来ています(身体は脱水症状で危険な状態)。体重が減ったのは、あくまで水分が抜けたからです。ボクサーが計量前にサウナスーツ着て汗をかいている理由です。

そして、生物の教科書にも載っている?汗をかくことで体温調節をしているという従来からの常識「発汗作用と体温調節」について以下の考察は鋭い疑問を投げかけます。

以下、炭水化物が人類を滅ぼす[最終解答編]植物VSヒトの全人類史から引用します。

汗まみれのサル

ヒトのエクリン腺は交感神経単独支配だが、ヒトの指尖部や手掌のエクリン腺は「アドレナリン作動性」であるのに対し、それ以外のヒトのエクリン腺は「コリン作動性」であり、両者は別物であることがわかる。前者は「滑り止め」器官、後者は前者とは無関係に、新たに誕生した器官だ。

「汗が蒸発して皮膚表面から気化熱が奪われることで体温を下げる」という体温調節説が一般的になっているがこれは疑わしい。

猛暑では汗はしたたり落ちることを知っている。つまり、汗は蒸発せずに皮膚の上を流れ落ちていて、皮膚表面で蒸発していないのだ。蒸発していないのだから、皮膚表面で気化熱が発生することはない。つまり「気化熱で体温調節」するのは原理的に不可能だ。

水の蒸発に関与する因子はさまざまあるが、外気温と湿度を一定にすると、水は蒸発する面積と外気の風速が大きく関与しているようだ。

気化熱で体温を下げるには、方法は二つしかない。

1.体表に無数の突起物を作るなどして、体表面積を増やす(植物の蒸発はこの方式)

2.汗を全て肌着などで吸収・保持し、強風にさらされる。

ツールドフランスの選手は、高強度の運動を長時間続けるが、ゴールインと同時に熱中症で倒れることがあるそうだ。これは、競技中は体の周りに「空気の流れ」ができて、汗は連続的に蒸発して気化熱が奪われるが、レース終了とともに空気の流れがなくなって、気化熱による熱発散が停止するためらしい。

逆に言えば、「発汗による体温調節」が有効に機能するのためには、強風が必要なのである。

引用・参考:夏井睦,炭水化物が人類を滅ぼす[最終解答編]植物VSヒトの全人類史,p224

 

世間で広まっている「汗をかくことで体温調節を行っている」という定説はまちがっている!!

全身に分布する汗腺は実は昔からあるものではなく、新たに獲得したものであり、それは体温調節のために機能するように設計されたものではない。

つまり、大量に汗をかくということは身体にとって異常な出来事です。

コリン作動性の汗腺(エクリン腺)の本来の目的は?

人間で最も大切な生殖行為を円滑にするために、人間が獲得したものであると言われています。もちろん汗腺のひとつであるアポクリン線も同様にそのような役割を持っていたことは広く認識されています。

アポクリン線は臭いのもととなり、異性を誘惑するフェロモンとして機能していた。

コリン作動性のエクリン腺は身体を密着するときに相手との肌接触という刺激を強化し、精神的な繋がりを強化していた。よってエクリン腺からの汗の分泌量もそこまで多くはないと考えられています。

これが従来の汗腺のありかたのようです。

では、なぜ我々は大量に汗をかくようになったのか?

それは「糖質の摂りすぎだから」というのが答えとして提示されています。

それを証明するのに、糖質と汗の関係について以下のように書かれています。

糖質制限をすると「汗が臭わなくなった。酸っぱい汗の臭いがなくなった」。スポーツドリンク(=糖類が多い)を多飲すると、汗の臭いが臭くなる。

運動部関係者の間では広く知られているらしい。

糖質制限をすると、真夏日でも汗をあまりかかない。また、汗も臭わない。

6か月未満の乳児は汗をかかないが、離乳食(=糖質食)が始まると大量に寝汗をかくようになる。

糖質を摂取すると、酸っぱい臭いの汗を大量にかく。

(A)コリン作動性エクリン線は、外気温の上昇で分泌物(汗)を出す器官ではない。

(B)エクリン線の本来の分泌量は多くない。

(C)現代人の大量発汗は、糖質摂取の合併症。

(D)糖質摂取で脂質代謝が狂い、エクリン線内(?)に異常物質が大量に作られ、それを体外に排泄するために大量の水分排泄が必要になった。そして異常物質を含んだため汗は臭くなった。

エクリン腺は本来は、性交時以外には役目のない器官だった。しかし、糖質が大量に摂取され始めてから、さまざまなトラブル(ニキビ、脂漏性皮膚炎)を引き起こすようになり、エクリン腺もトラブルに巻き込まれてまったのだろう。すなわち、大量発汗はエクリン腺の誤作動なのである。

夏井睦,炭水化物が人類を滅ぼす[最終解答編]植物VSヒトの全人類史,p222~228,株式会社光文社,2017

 

このように汗というものは本来あまり分泌されないものであり、糖質制限を実施することで、汗をかきづらい体質に変化させ、マラソン時の腹痛が解消されま

上記の説が正しければ、遺伝子には汗腺の正しい機能しか記されていないため、人間であれば糖質制限をすれば誰でも汗をかかなくなると考えます。

著者自身が世の中に糖質制限を広めた東北大学医学部卒の第一人者の医者であり、炎天下でも汗をまったくかかない、そして体調も良好と書いています。

※著者について東北大学医学部卒の日本の医師「創傷・熱傷の湿潤療法」を提唱したことでも有名

マラソンなどのエンデュランス競技には実は糖質制限が効果的!

また、マラソンは大量にエネルギーを使うスポーツでもあります。

汗をかくことにもエネルギーは使われているので、できる限り汗をかかないことはエネルギーの節約にもなります。

糖質に頼ることをやめて、結果を出したプロアスリートに2017年、2018年アイアンマントライアスロン世界選手権で連続優勝、またコースレコードを塗り替えたパトリック・ランジ(ドイツ)選手がいます。※アイアンマントライアスロンとはスイム3.8km、バイク180km、ラン42kmを連続して行うエンデュランス競技

彼もまた糖質制限(部分制限)を行い、高品質のタンパク質、脂質、野菜を中心に摂っていたとのことです。

糖質完全制限はハードルが高く、少しリスクがありそうですが、日常の食生活の中で1食や2食のみ糖質を制限することはマラソンを含めすべてのエンデュランス競技のパフォーマンスを引き上げる可能性を示唆しています

糖質制限ブームはこの1冊から始まった!

 

 - トレーニング理論, マラソン