トライアスリート必見!鍛えろ心臓!スポーツ心臓のすすめ
2018/11/14

By: spaztacular
目次
スポーツ心臓とは
持久力が必要なスポーツ、たとえばマラソン、遠泳、ロードバイク、トライアスロンをしている方に多いスポーツ心臓。
このスポーツ心臓について見ていきましょう。
スポーツ心臓は病気及びその他の疾患とはまったく別物であり、心臓がムキムキな状態を指す言葉です。
心臓がムキムキとは心臓を覆っている筋肉の壁が厚くなっていることです。また、同時に心臓のポンプの容量が大きくなったりもします。
心臓がムキムキになると、ポンプの容積が増え、さらに収縮力が強くなることで、一回で送り出す血液の量と勢いが増えることになり、そのおかげで拍動の回数(ポンプ回数)が減ります。
つまり、心拍数の低下というかたちで観察されます。
そのため、スポーツ心臓の選手は安静時心拍数が30~50回/分となります。
心肺機能トレーニング
↓
心臓のポンプ容量up、心臓の筋肉の壁が厚くなる
↓
脈拍down
↓
拍出効率upし持久力向上
スポーツ心臓の作り方
心臓に負荷を掛ければ、その負荷に順応しようと心臓の筋肉を肥大させます。
つまり、インターバル等の高強度トレーニング(最大心拍数の80~90%の強度)や水泳の呼吸制限トレーニング(通称ハイポトレーニング)が最適です。
ハイポトレーニングとは
呼吸数を減らすことで、低酸素状態をつくり、エネルギー生成に必要な酸素を効率的に使用することを目的としたトレーニングです。
ハイポ4とかハイポ5とは
ハイポ4は4かきに1回呼吸を行うことです。ハイポ5は5かきに1回の呼吸を行うことです。
ハイポトレーニングの実際
僕は1ヵ月間ひたすらハイポトレーニングを行ったことがありました。
その時は週に2~3回、約1時間~1時間半の練習時間を取りました。
メニュー
種目:クロール
100mをハイポ4で回していました。
2分サークルで10本×2がメイン
※その日の調子でハイポ3にしたり、本数を減らしたりしていましたが、基本はこのメニューを実施していました。
トレーニングは正直、きつかったです。。
結果
安静時心拍数が60回/分→55回/分程度に変化しました。
また、現在の安静時心拍数はだいたい45回/分くらいです。だいぶムキムキになりました笑。

By: Justin Brockie
スポーツ心臓は健康診断で再検査!?
心電図を行うとスポーツ心臓の方は不整脈というかたちで表れます。
特に、心室期外収縮という治療が不要な不整脈が多いです。
そして「不整脈が出ました。再検査しましょう」となります。
不整脈の仕組み
スポーツ心臓は普通の人より少ないポンプ回数でこと足りるので、心臓に命令を出す洞房結節が「心臓よ、収縮しろ」という電気刺激による命令を怠るために、ドクンドクンという定期的なリズムが乱れます。これが不整脈の原因です。
よって、トレーニングをやめると心臓の筋肉も元にもどるので、ポンプ回数がもどり、脈も正常に戻ります。
注意!!スポーツ心臓もどき(動脈硬化の恐怖)
トレーニングをほとんどしていないのに脈拍が低い人は心臓の検査を受けてください。心筋梗塞が見受けられることがあるので。
これは血管の柔軟性がなくなり硬く狭まること(動脈硬化)で、身体の隅々まで血流を行き渡らせることが難しくなります。その結果、心臓が無理をして力強くポンプするために、副次的にスポーツ心臓のように心臓がムキムキになってしまいます。
血管の不具合は心臓ががんばってカバーしようとしますが、一度でもこれが破たんすると不可逆的な状態になります。
動脈硬化おそろしや~不摂生はよくないです。生活習慣を見直しましょう。
死んでしまうかもしれない怖い不整脈
特発性拡張型心筋症
特発性とは「原因不明」の意味です。つまり原因不明で心臓が風船のように膨らんでしまう病気です。最近の研究で原因は遺伝ではないかなど少しずつ判明してきましたがまだまだ未知の難病です。
患者数自体は少ないです。
肥大型心筋症
500人に1人が発症するよくある病気であり、若いアスリートなど若者の突然の心停止によくある原因です。男女差は見られないとのことです。
読んでごとく心臓が肥大する病気です。病的に心臓のポンプの筋肉が大きくなりすぎて、結果的に筋肉自体がポンプの容量を激減させることで、満足に血液を身体中に行き渡らせることが難しくなります。
原因はほとんどが遺伝なので、家族や親族の中の誰かが突然死した家系の方は絶対に病院で診察してもらうべきです。
肥大型心筋症の方は過度の運動を絶対に避けなければならないので、本当に注意が必要です。
以上!!
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